突発症状にはコレをやる

社内、出先での突発的身体トラブルへの対処法

日刊ゲンダイ 平成17年11月3日号

鵜沼直雄 杏雲堂病院 肝臓科顧問
佐々木研究所附属杏雲堂医院
TEL 03-3292-2051 FAX 03-3292-3376
〒101-0062東京都千代田区神田駿河台1-8

●忘年会でいきなり何杯か酒を飲んだら、急に冷や汗が出てきて顔が青くなり、体の力が抜けてきた

「すきっ腹に多量のアルコールを入れて低血糖になったのでしよう。血糖値を上げるためには、水に砂糖を溶かした砂糖水を飲んでください。コーラなどの炭酸飲料でもOKです。血糖値が上がれば、症状も回復してきます」
(杏雲堂病院肝臓科・鵜沼直雄顧問)


●忘年会をハシゴして飲んでいたら、気持ちが悪くなり頭がボーッとしてきた

「急性アルコール中毒の始まりの可能性大です。水をコツブー杯飲み、食べられるなら、アルコールの分解を速めるチョコレートやゼリーなどの甘い物をできるだけ食べてください」(鵜沼顧問)
 もし気持ち悪さがさらに増して、意識が遠くなるような感じがしたら、本格的な急性アルコ
ール中毒。周りの人に頼み、救急車を呼んでもらう。病院での緊急治療が必要だ。「救急車を待つ間は横になっていること。吐いたものが逆流して窒息死するのを防ぐために、
顔は必ず横向きにして休んでください」(鵜沼顧問)