腱鞘炎・テニスひじ・野球ひじ


新全科 家庭の医学
社会保険出版社 2004年5月

冨田善雅 整形外科医長
佐々木研究所附属杏雲堂病院
TEL 03-3292-2051 FAX 03-3292-3376
〒101-0062東京都千代田区神田駿河台1-8

腱鞘炎

【解説】
腱鞘炎とは、指を動かすすじに起こり、特に指がかっくんかっくんとなるものをばね指といいます。
 一般的なばね指について述べると、指を曲げる運動は、屈筋腱と呼ばれる曲げるすじが手と指の中を通っていて最後は指の先端の骨についていて、前腕の筋肉がこのすじを引っぱって指を曲げます。このときこの指のすじは腱鞘と呼ばれるいくつかのトンネルの中を通過しながら指先へと向かいます。腱鞘炎とはこのすじとトンネル間で機械的な摩擦によって炎症が生じて痛みや動きの障害を起こすものです。ばね現象とはトンネルである腱鞘の狭くなったところとそれに伴うすじの一部が太くなって指の曲げ伸ばし運動を障害するようになったものをいいます。

【症状】
最初、指の引っかかり感から始まり、しだいにばね現象を認めるようになります。症状が重くなると指の動きが止められて指が固まってしまったなどと外来を受診します。炎症が続く急性期は痛みを伴い、日常生活に不自由を強いることになります。







執筆者
 佐々木研究所附属
 杏雲堂病院整形外科科長
 冨田 善雅