
理事長 黒川雄二

財団の歴史の前に、杏雲堂病院の歴史を述べなければなりません。それは、今から丁度130年前、明治15年6月1日(1882)に、佐々木東洋がほぼ現在地である東京神田駿河台に杏雲堂醫院を開院した時にさかのぼります(詳しくは財団沿革・財団年譜をご覧下さい)。
その後、明治27年(1894)に佐々木政吉が自邸敷地内に研究室(佐々木研究所の母体)を設置、明治29年(1896)には、神奈川県平塚市に結核療養所(杏雲堂平塚病院の母体)を設立しました。昭和14年(1939)に佐々木隆興はその当時まだ私財であった研究所及び二つの病院など全てを寄附し財団法人佐々木研究所を設立致しました。
しかしこの度、財団は内閣府から公益財団法人の認定を受け、平成24年4月1日から、「公益財団法人佐々木研究所」として再出発することになりました。その目的の一つは、佐々木東洋が掲げて以来の「医学の進歩に寄与し、医業をもって社会に貢献する」という理念を、新たに「患者に役立つ研究とその支援を行い、医学・医療の進歩に寄与する」という法人理念として、永続的に実践することにあります。公益財団法人としての事業内容としては、「医学研究を通じて国民の健康増進に寄与する事業」を掲げております。
財団は現在、事業所として東京都千代田区神田駿河台に附属佐々木研究所(所長 関谷剛男)、附属杏雲堂病院(院長、黒川雄二理事長兼務。院長代行、山中健次郎)さらに神奈川県平塚市に附属湘南健診センター(センター長 家城和男)を有しております。これら3事業所で現在280名ほどが、がんその他の疾患の予防・診断・治療に関する臨床研究を中心とした業務に日夜従事しております。
私は、本年を公益財団法人佐々木研究所の元年ととらえ、財団の新たな出発点としたいと思っておりますので、皆々様からのご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
(平成24年4月)
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